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Our Story

近藤酒造は創業以来、200年近く新潟県五泉の地で真摯に酒造りを続けてきました。

五泉市(ごせんし)は山と川と水田が豊かに広がり、自然の恵が豊かな地域です。「5つの泉が湧く所」というのが五泉の由来らしく、その名の通り、今現在も市内各所に水汲み場があります。
この豊富な水量と綺麗な水質は新潟県内でも指折りの名水地として知られています。酒造りの90%以上を占める大事な要素である「水」を贅沢に使用できるのはこの地ならではの利点です。

使用する水は超軟水。この柔らかな水を使って出来る酒はスッキリとした酒質が持ち味です。いつまでも飲み飽きしない酒を目指して歴代の杜氏達が試行錯誤してきました。(近藤酒造の歴代杜氏は全国三大杜氏の一つである、越後杜氏(野積)の方が多く、野積の知恵と技を受け継いで酒の味わいを研ぎ澄ませてきました。)

 

菅名岳(すがなだけ)

五泉市街地から見える標高909Mの菅名岳には、昔から水が湧く山として有名でした。 山の中はブナ林の原生林が広がっています。(このブナ原生林は、水を蓄える保水力が高く、樹齢200年のブナの木が蓄える水の量は1本あたり年間8トンと言われています。) 山の中腹から湧き出る水は胴腹清水(どっぱらしみず)といわれ、真夏でも枯れること無くコンコンと豊富な水量を放出します。この清流が麓まで流れ落ち、麓には吉清水(よししみず)と言われる、水汲み場があります。アクセスが良く、連日、多くの人が水を汲みに訪れる五泉市を代表する水汲み場の一つとなっています。

菅名岳に降り注いだ雨は時間をかけて山に染み込み、地中を流れ伏流水となって五泉の地に流れ下って行きます。

昔から近藤酒造ではその伏流水で酒を醸してきましたが、源流の水を使用してこの土地ならではの酒を作りたい!という蔵元の想いとその志に賛同して集まった酒販店(越後泉山会)の熱意により清酒『菅名岳』は生まれました。

寒九の水汲み(かんくのみずくみ)

古来から1年で一番寒さが厳しくなる寒の入りから9日目に汲んだ水(寒九の水 かんくのみず)は最も澄んでいて、酒造りに於いて最高の酒が出来ると言われています。

寒九の水汲み当日は菅名岳の麓から中腹のどっぱら清水まで徒歩で登ります。雪深い山中を男性 20kg、女性 10Kgの水が入ったタンクを担ぎ、 往復約3時間の山道を運びます。

多くの人の苦労の末に汲んだ水を使用して出来る酒が清酒「菅名岳」。
超軟水の水を使用して醸される酒は、清流の如くスッキリとした飲み口が特徴です。